5月に入り、日差しが強く感じられる気候になってきました。

バイクに乗っていても風が心地よく感じられる時期ですね。

今回は大型二輪を乗りこなすための短時間集中特別講座のご紹介です。

一昨年、BASICコースを受講されてから、昨年は大型二輪免許に合格されたW様。今シーズンもレンタルで普通二輪車両に乗っていたものの、大型車両は昨年来初の乗車です。

ロングツーリングを控え、大型の安定性に優位性を感じるものの、より安心・安全に運転するためにと受講していただきました。

まずは大きく左右を曲がり、どのように車両を動かしているのか確認です。
乗り始めてご本人も気づいているようでしたが、自分の身体に対して車両をこじるような操作で運転しており、僅かな時間でも疲れが出てくるようでした。

特に右カーブでは身体の動きが左に比べ制限され、曲がり難さに繋がっているようです。

『真っ直ぐ走っている分には力もあるし、楽だけとカーブを曲がろうとすると身体に力が入って気持ちも身体も疲れてしまう。』こんな状態でした。

身体をほぐした後は乗車姿勢の確認です。

静止状態で乗車姿勢を確認していきますが、今回は左カーブを曲がっている姿勢をとっていただきました。
最初は今までと同じように姿勢を作ってもらいましたが、自分の身体が支えられない状態でした。

修正後は自分の身体の位置をきちんと定めて姿勢を取ることが出来るようになりました。

左右の違いは有りますが、基本的な身体の位置は変わりませんので、自分の位置を認識できれば車両との一体感が出て、操作が楽になってきます。

この位置を意識しながら左右の旋回練習を重ねていきます。

左右旋回の後はブレーキ練習

乗車姿勢を確認した後であることから、難易度の高いブレーキに挑戦していただきましたが、思うように止まる事ができません。

基本的な急制動に立ち返り、ブレーキの車両感覚を取り戻す事にします。

フロント、リヤの使い分け、バランスなどもご自身で考えながら進めていくと、安定したブレーキが出来るようになってきました。

最後にパイロンを使った左右の連続旋回で走る、曲がる、止まるの操作を総合して総仕上げです。

旋回時の身体の使い方については感覚を取り戻し、スムーズな動きになってきました。

アクセルとブレーキの連携を思い出す事で更に安心・安全な走りに近づいていく事ができそうです。

今回は2時間の短時間講座でしたが、長距離ツーリングの安心に繋がった事を確信しています。

 

受講後の声

『ブレーキ、乗車姿勢を復習する事で、気持ちが楽になりました。先にオフロード車で走った時には感じなかった操作の難しさを感じましたが、受講後はバイクが軽く感じられるようになりました。』

モーターサイクルセラピー協会のライディング講座は、初級向けのBASICコース受講後も安心・安全に運転するために、ご要望に応じた内容で受講する事ができます。お気軽にご相談ください。

 

終了後、会場近くの笹口浜

落ち着いた秋の夕暮れです