最近、時折目にするリターンライダーに関する記事

リターンライダー:「過信だめ」中高年、交通事故に注意を
毎日新聞 2015年11月10日 22時10分(最終更新 11月10日 22時11分)
http://mainichi.jp/select/news/20151111k0000m040126000c.html

バイクがブームだった1980年代のライダーが再び乗り始め、加齢による運動能力の低下や老眼の進行で昔と同じように操作出来ないことから、事故になる危険性が高いとのこと。

1980年代は若者のバイクによる事故が指摘されていたので、同じ世代が時を超えて事故を起こしている可能性もありますね。

1980年代の若い人は運動能力も高く、老眼でも無いのになぜ事故を起こしてしまったのか?

交通心理学に詳しい同志社大学の内山伊知郎教授によれば、知覚・運動能力と交通安全意識の両者を掛けあわせた交通安全総合力が重要であると提唱されています。

交通安全総合力とは
知覚・運動能力は青年期で高く、年齢と共に低下していく
一方で、交通安全意識は加齢と共に高くなる としています。
よって、成人期に総合的な交通安全力が高くなる と推定されています。
若い世代の事故要因は交通安全意識が低いから... と言うことでしょうか

ニュースに取り上げられているリターンライダーは、若いころに比べれば運動能力や目の衰えがある。
一方で安全運転の意識は年齢と共に高くなっている。 と推測されます。
安全意識が高くなってきているにも関わらず、事故に繋がってしまう過信...

自身の運転技術向上と車両x運転技術で得られる能力を適切に把握することが重要。
そして自分自身に向き合い、適切に抑止、抑制しながら運転すること。
過信は適切な能力の把握でセルフコントロール出来るのでは無いでしょうか?

自身を制御する上で、『怖い』という感情は時に有効的な感情だとも言えるのです。
私達の講座ではご自身の身体の状態を整え、知った上でバイクにどのように接するか?
ご自身がバイクと会話していくように、バイクとの信頼関係を構築していくように進めます。
自分自身を見つめなおすキッカケになったと感想を頂いた事も有ります。

講座を通して沢山のライダーがご自身の能力を適切に把握して、皆様が安心・安全の意識を高く持ち、気持ち良く、楽しく乗ることが出来る事を目指しています。

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