暖かな日差しが多くなり、多くのバイク乗りが動き出す季節になってきました。
春の嵐が過ぎ去り、日の暖かさが戻る天候の中、モーターサイクルセラー協会本部にてBASIC講座を開催致しました。
今回は福島県在住の男性です。
普通二輪免許を取得後、全くバイクに乗ること無く20年の時間が空いているとの事です。
周囲からの影響もあり、久しぶりにバイクに乗ることを決意され、当講座を受講する事になりました。
御本人の中では相当な時間が経っている事もあり、「バイクで何処にでも行けるようになりたい。」一方で
何もかも1からスタートするようなイメージのようで、
どの程度運転出来るようになるかは全くの未知数のようでした。
通常のカリキュラムとして2時間は座学講習からスタート
BASIC講座の基本3ポイントについて、理解を深めて行きます。
実技の最初は車両に触れるところから、取り回しへ
更に身体と車両の動きを感じ取りながら、発進・停止の運転へと進みます。
長期間バイクから離れている方の多くが体験する
最初にして大きな難関となる
発進と停止
乗る方の状態に応じて時間を掛けて進めていきます。
操作がスムーズに行き始めるのを見計らって、広く長い場所へと移動して連続走行に進みます。
場所を移動して引き続き
発進、停止を繰り返していくと
教習所で学んだ時のクセが浮かび上がって来ました。
クラッチレバーに左手が常に掛かり続けています。
アクセル操作でエンジン回転を調整する事と同じように、クラッチを操作することで、調整機能として活用しているのですが
必要以上に操作を複雑にしている事に気づかれました。
シンプルな操作で動作を繰り返していくと、動きが格段にスムーズになって行きます。
そして、ご本人の想定以上に早くもバイクに乗れている事実に驚き、その楽しさを実感し始めています。
左方向への旋回を続けながら、1つ1つの操作を追加していきます。
アクセル
クラッチ
ブレーキ
ギヤチェンジ
更にウインカー操作
右方向への旋回もスムーズに行った後
角度がキツくなっても、基本3ポイントを主に左右のカーブを曲がりながら、身体をどの様に使えば楽に運転出来るかを試して頂きます。
ハンドルのキレ角が増し、バイクが傾き始めると左右のカーブで曲がりやすさに違いが出てきます。
一度止まって、左右で身体の使い方に差があるのか?
どの様に違うのか?
を確認して、修正していくと
曲がりやすさも格段に変わってきました。
講座の終盤ではいよいよ本格的な公道走行。
20年の時間を得て初の公道走行を体験して頂きました。
受講後の感想
基本のポイントを意識するだけで、今まで出来ないと思っていた事が出来るようになって良かった。
1日でここまで乗れるようになるとは思いませんでした。
終了後は
今後は大型二輪免許に挑戦するとの事で、教習所に行く前の技術習得として再度受講して頂く事になりました。